2011年マイベストBLコミックスcl。

・・・あ、もう年末なんですか?へぇ、、、全然そんな気分じゃないんですけど、引くわー。

という訳で何だか納得できない気分のまま今年もベストBLコミックスをセレクトさせていただきます。そして今年も更新がママならず申し訳ありませんでした。

そうですねぇ、なんか一年分読んだ気にもなってないので総括して云々できないのですが、今年も小粒な年だったような。振り返ってみると「ああ、コレも今年の作品だったのか」とようやくベスト作品を思いつくくらいなんですが、毎回その中から自分がはっきり根拠を持ってベストだと言い張れるものを選出するのに苦労するのです。選んだあとから「やっぱりアレも変な意地張らないでベストで発表してけばよかったじゃん!」て後悔するのが結局なオチでして。

なので今年はもういっそ「なんとなーく印象には残ってる」と思えるなら景気よくドレでも気ままに載せて行く方針で発表してゆきます!
あくまでなんとなーく覚えてるやつの列挙ですんで気合の入れ具合が若干ほかの年と違うかもしれませんがヨロシクお願いしますm(_ _)m


では、今年も例年通り発売月日順の列挙です。



☆〜ネ†タ♭バ#レ♪〜★


Punch 4 (ビーボーイコミックス)

Punch 4 (ビーボーイコミックス)

うぅ、ごめん、コレ自分の中で未消化だったから読み直してから挙げるかどうか決めるつもりだったんだけど、読み直してません。記憶喪失で15の浩太と現在の浩太が交差しちゃって、私自身困惑気味だったからベストにするか迷ったんだけど、でも最終的にいつもの二人が絆を改めて再確認したっていうのが嬉しかったし、交差する中で見つけたものには意味があったんだろうなぁと思うので、とりあえず今は挙げるだけにしておきます。
私は私の中の15の浩太を引きずったままだけど、やっぱり牧と一緒の浩太が好きだからさ。


だいがくせいにっき (IDコミックス gateauコミックス)

だいがくせいにっき (IDコミックス gateauコミックス)

コーレーは好みのカプ。野暮ったい純情攻めと小悪党な美くしき女王様系♪
前のコミックス『流れ星ミュージアム』のスピンオフ。同人すり直しということで背景とかgdgdなところあるけど、同情の余地なし的な受けの抱える孤独な悲しみが、情熱以外は何も持ってない攻めに溶かされるラストのカタルシスといい、私の最高シチュ盛りだくさんなお話でした。受け様の格好もフェミ男子って感じで素晴らしいわ!


ネガティブ君とポジティブ君 (IDコミックス gateauコミックス)

ネガティブ君とポジティブ君 (IDコミックス gateauコミックス)

あらすじに「ごはんを食べたり、手をつないだり、デートをしたり。あわただしい日常の中にあるふたりののんびりした恋のお話を、ちょっぴりおすそわけします」とあるように、学校の廊下にラピュタやら水溜りやらを発生させちゃう自由で夢いっぱいな二人のおかしくも切なくも軽やかな愛の日々を覗き見させてもらえるハッピーな作品でした。出会った頃の話のモノローグがよかったのと、からあげについて一言残念だったなとそえてもらえてよかったなぁ。


狼さん、そろそろ準備はいいですか (Canna Comics)

狼さん、そろそろ準備はいいですか (Canna Comics)

タイトルがいいわ。他のも秀逸だけど、なんか。それほど内容濃い作家さんではないのだけど今回表紙のヤンチャ受けさんがほんわかエロく攻められてたのがステキでした。シュークリーム食いつつ読みました。あまーい。


はたらけ、ケンタウロス! (ゼロコミックス)

はたらけ、ケンタウロス! (ゼロコミックス)

コレBLレーベルじゃないけど、たしかBL誌の作品も混ざってたよね?ちがった?違ってたらあとで取り下げるけどね、今年はケンタウロスを紹介しないわけには行かないでしょう!えすとえむさんのケンタウロスがアツい!表題作の先輩と健太郎氏のお話が好みだった。二人の距離感ていいよね、なんか。あらすじで「かれらケンタウロスの偏見は改善されて社会進出も〜」みたいにあるのに、実際はそう容易く社会は変わってくれないという差別問題をユーモラス且つ鋭く描写してくれた作品だと思う。


妄想エレキテル2 (ドラコミックス)

妄想エレキテル2 (ドラコミックス)

この人のお話は私の倫理観?みたいなものからして結構アウトラインていうか、どうもエグみが立つのだけど、なのに悔しいけどこの作品のハイテンポなギャグセンスはすごく引き込まれる。ケチらず特装版買えばよかったと思うくらいには。


憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

うん、面白いよね、そりゃ。ていう安定感ゆえにもはや語ることはない。攻めの成長の兆しがまぶしく次回にもさらに期待。


この作品て以前出されてた別作品とリンクしてるよね。それらのシリーズ通して、この作品には舞台となる町に故郷として空気感がきちんと積み重なっていて、受け(でいて貰えてよかったね、攻めちゃん)が育った環境から離れることや、攻めと離れることの葛藤がリアルに伝わって、骨格の強さが物語にいい余韻を残してくれてたと思う。しかし好き嫌いが分かれると散々言われた受けのお話もこれで終了ですよ。エッチに奔放なあたりねこ田米蔵氏キャラとも通じるところあったけど、ありそうでなかった受けだったよね。期待してたクィアネスとは相容れなかったけど(恋の情熱だけを肯定し変態な側面はあくまでお笑い)、嫌いではなかったわ。


寡黙な珈琲 臆病な胡桃 (ショコラコミックス)

寡黙な珈琲 臆病な胡桃 (ショコラコミックス)

この二人のお話が好きなのよ・・・。
他人が描く漫画を多く読んでて何がいいって、自分では考えも着かないキャラを読むことで自分の中の眠ってたときめきツボを発掘してもらえることよね。私、こゆ外見でこゆ紳士な攻めたまが好きだったのねー、て。
ゆっくりもったり恋をしてゆく手順と言うか、うぶい大人の恋ってなんで胸躍るんでしょうね。お話にちょっぴり添えるアイテムがあると楽しくなるよね、私は苦手だけど胡桃使ったパンと珈琲食べながら読みました。心に優しいまったり系が好きな私としては好みでありつつ、何か少しズレてる気もしたけど(俺だけのものにしてって辺りかなぁ?)、う〜ん言葉には出来ていない。ともあれ、あなたを好きになれてよかったと思い合えるパートナーシップは最高のご馳走です。美味しゅうございました。
ちなみにこの二人の最初のエピソードはコミックス『瑕だらけの男たち』に収録。

やさしいエピローグ (バーズコミックス ルチルコレクション)

やさしいエピローグ (バーズコミックス ルチルコレクション)

コレも私好みのまったりBLだけど「ハードボイルド」らしいw
この作家さん初期作品が微妙だったので苦手意識持ってたけど、面白いじゃん!ちょっとヤクザあがりの攻めと進路迷い中の受けがほっこり励まし支えあって築きあがる擬似家族っぽい風景が楽しかった。キャラクタの相関関係が若干『恋するバラ色店長』と似通ってたけど、攻め受け以外にあゆ世話役がいるのもいいかもねー。


誘惑レシピ(5)初回限定版 (ドラコミックス)

誘惑レシピ(5)初回限定版 (ドラコミックス)

感動の大団円とあいなった誘惑レシピも最終巻!まあ作家さん同人誌で続ける気満々ですけど、とりあえずご苦労さまでした。主役キャラたちの関係が軽くて他カプ描写の割合が多かった気もするけど、私的にモヤモヤしてた岩塚×タクローが甘々カプになりそうで大変よかったです。そうそう、開き直ってイチャこいてりゃいいのよ男同士(女同士)は。
ああでもまだまだ食いたりねー!植田くんももっと読みたいー!て感じに皆に愛着を持ちながら読み終えましたよ♪
そして他の読者さんも同様だったみたいだけど、最後ユリ子さんのお話に泣いた。すべて彼女に持ってかれたね。最高の花嫁姿だよ、お母ちゃん。亡くなった旦那ともどもコレからも家族で幸せになっていって欲しいです。


えんどうくんの観察日記 (ミリオンコミックス  Hertz Series 110)

えんどうくんの観察日記 (ミリオンコミックス Hertz Series 110)

攻めの髪形がよかった。ところどころシチュにあわせて変化する攻めの御髪がまぶしい一冊。通常は004で、乱れ髪になるとセクシー男性モデル。くるんぱな前髪で表情見えないけど耳赤いよねって受けも好みだったので、薄口ながら好きな作品です。コマ割やモノローグが叙情的。意外にあまり描けない空気感かもしれない。逃げて逃げて、でも何から逃げる必要があろうか。で捕まる攻めの往生際の悪さと二人の接近の妙なエロスが際立つ作品でした。


この世 異聞 其ノ五 (ビーボーイコミックス)

この世 異聞 其ノ五 (ビーボーイコミックス)

このシリーズも5作目を向かえ円熟な香りを増した様相。イヤ〜な感じの悪キャラも増えて、不穏な空気がSFものとして緊張感を高めた今作品はもうドキドキハラハラしまくりで、しかもツタさんの画力がぐんぐん上がっててクラヨリ様の美貌が大変麗しいよね!すげー次巻が待ち遠しい!


おでんの人 (CITRON COMICS)

おでんの人 (CITRON COMICS)

リボーンのやおい同人を読んでる人にはこの方の魅力をよく知ってる人は多いと思うのだけど、今回ちょっといつものように、短いエピソードだろうがなんだろうが完成されたカタルシスと多くを語る必要もなく胸温まるステキ物語力が弱かった気もするけど、こんなふうに読んでると美味しいおでんを食べたくなる漫画は貴重だと思うのでベスト!
・・・なんだろう、変に人情話にしたかったあまりに演出過剰だった部分が否めないと思う。イカニモ同人気質だったり心象風景での独特な世界感・構成とか相変わらず面白いのだけど、お話全体に突き抜けるものが足りなかったような・・・と不満をこぼしてしまうのも、すっごいこの作家さんが好きだからなんだわな。
ともあれキャラクターが魅力的で、この美オヤジははにわサンならではのオヤジだと思うし、この作家さんのオリジナリティーも今後見せていって欲しいなぁ。


から回りのディンプル(仮) (POE BACKS) (POE BACKS Babyコミックス)

から回りのディンプル(仮) (POE BACKS) (POE BACKS Babyコミックス)

表題作は主役カプにあてられる友永くん像がえくすたしーだった。世界崩壊アンソロ収録作品も入ってるし、不思議な感情描写と脱力系ギャグセンスが良い塩梅で楽しめるので、コレはいい短編集。中東の泣女の格好をしたスレンダーな受け?とか好み要素もあったのでベスト。


大本気。2 (ジュネットコミックス ピアスシリーズ)

大本気。2 (ジュネットコミックス ピアスシリーズ)

受け(になったねぇ)の迅がシリーズ最初の印象最悪だったので、いくら攻め(もとい作家さん)による再教育があってもやっぱり好きになれないんだけど、迅の悪友・遊馬が何やらドツボにはまったのでベスト。お前にじゃねーぞ、遊馬くんに軍パイ上げたんだからな!
孤独なままで終わりそうな終わり無さそうな香りのする受けたんが好きです。


ブサメン男子♂〜イケメン彼氏の作り方〜 (アプレコミックス)

ブサメン男子♂〜イケメン彼氏の作り方〜 (アプレコミックス)

なんかあとがきによるとあんまりエロい作風ではなかったらしいケド、漫画力と言いこのはっちゃけ具合はかなりの年輪を感じるが?(笑)
配信漫画として人気だったらしいけど、『秋山くん』同様ステキなエロ本だよね、コレ。二人のカッコいい幼馴染の攻めに攻め立てられる時の受けが素晴らしくかわゆくってムハ〜v セックスそのものに様々なシチュあってこそだんだん盛り上がるエロチシズムが感じられて、貴重な作家さんだなぁと。


恋化け (アイズコミックス BLink)

恋化け (アイズコミックス BLink)

うん、この人は下手にシリアスよりこれくらいアホっぽいお話がしっくり来て面白いわ。化け狸少年って美味しいネタだよね・・・ジュル。
ていうか何故か受けの胸筋・腹筋のほうがよく映えるBLだったな。狸少年の場合は野球好きだからかもしれないけど、七六さんの受けは結構お肉が締まってて見惚れるw
狸一族の跡取りっていうネックはさして大事な要素じゃなかったらしく割りとぞんざいに片付けられててよい感じ。


三度目の正直 (Canna Comics)

三度目の正直 (Canna Comics)

なんか、じゃいあんときりんぐ的な絵に見えるけど気にしなーいwコレもなんとなく良かった系。受けたんがさりげない風に投げやりな風に「いいよ、今教えようか」と告白する辺り渋さとともに愛らしさを感じるよね。不思議ちゃんと結婚したり捨てられたり恋に迷って最後に迷いすぎて男に恋をするという展開だけど、三度目の正直には実は一番堅実(本命)なところに落下してるというオチか・・・。全般通してセックスん時に合わされる手がエロくて印象的だった。
ただひとつ言わせてもらうと、方向音痴の受けがいつも道案内してくれる攻めのことずーっと「ナビ」と呼んでたのが、ちょっと・・・w
ほら、↑の作品のあとがきでもさ、最初受けの花介をまんまポン太だのなんだの付けようとしてたけど、担当さんから「Hのときもソレだと色気がない」みたく言ってて止めたじゃない?やっぱ、まあいいんだけど、ちょっと本名呼ぶところ欲しかったような・・・どうなんだろ、アレはアレでよかったのかしら?
ともあれ時代物やらバリエーションに富んだ1stコミックスでした。

・・・。ああ、実は『悪人を泣かせる方法』とか『花は咲くか』とかベストに上がるかもしれない作品を読めてないのよ!こんなこと一度もなかったのに大失態だわ。なので何から何まで半端なベストclだけど、今日はもう時間がないからとりあえずコレで上げさせていただきます!来年はどうぞヨロシク!