同人誌「BOYSシルフ」で叫ばせて!

大変に更新が滞ってるのだだです、どうも。。。
さて、今回は京の地に舞い降りた際に購入したBOYSシルフについて。よく知らないけど、ネットでは同人ネタを扱ってはいけないのかもしれない、しかし商業系且つ非パロジャンルということでご愛嬌ー。
そうそう、一回うpしといて消したヤマシタトモコ語りは、多分明日にでもまた書くかと。スイマセン!
内容はこちらを参考。
livret.jp


しかし今回は良作揃いで、思っていた以上の出来映え!どれも短い話なのですが、人気作家ということもあり、かなりの完成度。萌え要素としては、序盤がメガネ寄りで中盤が年下攻め寄りで終盤がリーマン寄りという仕様。大変美味しゅうございました!

御徒町鳩さん。

えっと、松本ミーコハウスさん?
「明るいバカ」と「メガネ=賢い」この掛け合わせが面白い。ストーリーは、親友同士で飲み明かした次の日目を覚ますと二人は裸で…というベタなもの。暗いバカだった受けを明るいバカに変えた攻め、二人は互いの存在に感謝している。学生時代の昔語りに感極まったはいいが、勢いアマって寝てしまう二人。
「男女間ならこれをきっかけに付き合うところだけど、男同士なんて洒落にならない!」。だけどこんなユルイ彼らだから、ユルく「アリ」になる二人…。

「あれ?なんか…変じゃね?」
「んん? 変…だな…? でもよくね?今やったらすげースッキリしそー」
「あーーなーー…」

こんな二人が最後に下す結論と行動が、なんとも薄っぺらく(笑)、甘く熱い美味加減v 攻めも頬染めなのがツボ!

中村明日子さん。

兄と付き合ってると思っていた男。死んだ兄のメガネをかける弟。やっぱり明治とか大正とか合ってるよね、明日子さん。真中分けの秀才クンなメガネ少年と、お芝居風味な会話のセンスが光る。

麻生海さん。

付き合ってる先輩がある日メガネをかけて出社。うーん、あまりにもソコらにいそうな、只のメガネフェチ男…w

山田J太さん。

これは!悲しいEDだけど、面白いっ。
「叶わない苦しい恋。」これを男同士でやっちゃうと、どうしても「男同士=禁断の愛」という耽美的嗜好ブツになるのだけど、そこを「メガネでヨロイをかけて素直にならなかったせいであり、後悔しても後の祭り」というお題にすることで、耽美的嗜好と距離を取れるなんて!
彼の苦しい恋が叶わなかったのは、男同士だからと言うより、メガネというヨロイの象徴から表れる彼自身の消極性による結果!悲恋の描きにもこういう手法があったのだな、と感心。勿論、耽美的に読み込むことも出来るけれど、怪しげな占い師を持ってきて不思議世界観を出すことで、自由な読みを許された作品として完成された物語だ。

さかもと麻乃さん。

相変わらず魅力的なショタ受けをお描きになられますなぁ!!天才受けと釣り合わないのでは、と悩む恋人だけど、実は相手の方も…。というED。クールでマイペそうなメガネ受けに、尻にしかれそうな攻め…ツボ!

山田ギンジョウさん。

メガネの視力というファクタで近づく二人の距離。今回一番メガネというお題に力を入れたのはこの方ではないでしょうか?ストーリーも山田さんが好きなら文句なしでしょう。メガネでキスの実験と称した、誘い受けと言うか半ば襲い受け?だけど最後には負けてなかった攻め♪

星野リリィさん。

星野さん…こんなんも描けたんだ。面白かった!小学生の攻め、かな?年下の彼と比べると攻めにも見える美人な主人公(泣き虫!)だけれど、なかなか男前な彼と上手いこと付き合っていけそうな感じ。

シマダマサコさん。

あ、相変わらず…このギャグ(コント!)路線か。時にホモフォビックで苦手な作家さんですが、今回筋肉(野郎系男)好きの短髪黒髪少年(受け)が私的に美味しい。

愛ってなんだセックスのことか!?
「そんなことボク子どもだからわかんないよ」

都合のいい時だけ子どもの、色々キレる年下攻めだよ…。そうそう、BLには明らかにセックス=愛のくせに純情ぶってる輩がいて気に食わないのだけど、こういうマセガキが楽しくネタにしてくれればイイよねw

夏目イサクさん。

この人が未だに作風をつかめませんよ。。。今回オヤジ路線じゃないのね。本気っぽくない遊びっぽい、失礼系な年下クン。だけどその原因は…。もどかしげな二人。BLの基礎がしっかり描ける人だよね、イサクさん。

雁須磨子さん。

「あ もしかして女・・・の人のことかな!年上の女性と何かあったとか?」
「いや女はこの際どうでもいいでしょ 今は 男と男の話をしているんです」
この際?

あー、面白い。好きだこの独特で毒味なノリ。土田さんキャラ濃過ぎ!「年上ってたぶん苦手なんですよね」。この言葉が自分に向けられたものであることが、逃げられない事実としてじわじわと迫り来るが、その言葉の真意は…勿論変態なEDですよv

わたなべあじあさん。

あんまコメントない。ヘテロカプの子作りを模倣する、「ノーマル」を襲うゲイ。

硝音あやさん。

本誌「SYLPH」で連載中のモノの番外編らしい。天然入ったオカルト好き部長、こう言うのに限って霊感がないってのが美味しいね。で、なさそうな軽薄な攻めのが霊感強いw オバケもファンシーでカワユス。
「先輩の体が目的です」とおのれの欲望に忠実な様が、シマダマサコさんの攻めと同じく面白い。本音暴露型ライト系BL。

楢崎壮太さん。

スーツに隠れた、華奢な受けの体のライン…。この方、何気にデッサン力あるよねー。良いリーマンだ。最後は強引だが引き際はよろしかった攻め…、実は受けのほうが誘い系だったのかもね!

不破慎理さん。

芸能界モノ。マネ受け。路チューって、、余裕こいてるけどお前はフライデーを注意しなくていいのか、攻め!

九州男児さん。

最後にこの方て、なんかサギみたいな…。本当にこの人、ポストなんちゃら系のフェミじゃないのかしら?そうとしか思えない…。
今回は、ゲイに対する過度なPC的態度をキャムプに笑ったお話となっています。

「坂井ってまさか―自分を好きなゲイと一緒に風呂に入れないタイプ?」
「そっ そんなことないよ!!」

と言う具合に、ゲイに対してホモフォーブでないことを明示したいストレート男性なのだけど、彼のリベラルなPC的態度があまりにもコミュニケーションとして成り立っていないのは、このあからさまな攻め方が許容されていることから一目瞭然かと。これは、(おそらく確信犯であろう)ゲイ男性にそこまで行き着かせてしまった彼のお粗末さを笑うためのギャグ漫画でしょう。ゲイをおかしみをもって表現するが、九州男児さんには、何か社会背景の正しさや常識を笑うための表現としてあるって印象だから、私は嫌味を感じないな。そうそう、どうせゲイを変態として描くならそういう路線で行こうよ。ってねw
しかし、この方は本当にわかりやすいクィアパフォーマンスなので、かえって読み手の解釈に無抵抗になりやしないかと逆に心配。杞憂かしらね〜ハハハ



とにかくコレはオススメの同人誌〜。800円だけど、萌え要素が合う人ならアニメイト等で購入を考えてみては如何?