大事でイタタなこと!

今回コミックスでも新書サイズの小説でも文庫でもなく小説 Dear+ (ディアプラス) 2007年 07月号 [雑誌]の方でアンテナ入ったものをご紹介ー。
イかネたバレYO?


これのねー、月本てらこ先生の連載マンガがねー、私的にツボだったのー。『性旬トロンプルヰユ』。美大で始まる恋のお話スタート!らしいのです。

最初の見開きに書かれてある文章を紹介。

君は僕を好きにはならない。太陽が等しく僕らを照らすように、それは当たり前のこと―。
美大で始まる恋の物語、連載スタート!!

トロンプ ルイユ【trompe-l'oeil】
《一目を欺く意》実物と見まがうほどの写実的な絵画。
また、その技法。だまし絵。

これでねー、王子こと伊崎くんていう子と、市ヶ谷ていう子がいるのね。伊崎は市ヶ谷に片恋してるのね。
でね、二人が会話してるシーンでね、市ヶ谷君は伊崎君の髪を切ってあげてるのね。そこで、伊崎君は市ヶ谷君に聞くのです。

「お・・・・・・女の子の髪はなんで切らないの?」
「妹の髪を切りすぎた時に大泣きされたから 女は苦手だ うるさいしすぐ泣くし・・・・・・」
はっ!
「・・・・・・って 別に俺、ホモとかじゃないからな!?」
「ははは」
きた
「そんなの判ってるよ やだなー」
目の前の男がそれだとは露ほどにも思ってないんだよね
こんなの慣れっこだ 初めっから何も期待しちゃいないし 
僕はただ、ドキドキワクワクできるこの・・・・・・「片想いごっこ」を楽しんでるだけだし
「(だから別に・・・・・・傷ついたりしないし)」

んーっ!そこ!大事、そこ大事!!そうなんだよねー。焦って「ホモ疑惑」否定しちゃってるけど、そういうことをしてるその目の前の男が「ホモ」であることなんて想像もしないんだから。それってどれだけ無神経か判ってない!だ〜れもわかってない!て、んなことないか。(あと、それと典型的な偏見が・・・


いや、もしかしたらね、市ヶ谷くんはアセクなのかもしれない。そういや、連載開始って書いてあるけど、私このキャラクタを以前にも読んだ気がする・・・。その時、彼はヘテロのAV見ていて、その「グロさ」に吐き気を催してるのね。確かセックスに対して拒否反応があったと思う。だから、ホモであろうと、ヘテロであろうと、彼は「自分は○○(「ホモ」とかヘテロとか?)じゃない!」というのは、相手に言ってもおかしくは、ない。
けどね、それでも関係ないよ。アセクの人でもヘテロの人でも、目の前の人が「ホモ」かもしれないのに(あるいは、他のセクシュアリティかもしれないのに)「ホモじゃない!」て焦って言っちゃうのは、どっちにしろすごく失礼だし、すごくヒドイ発言だと思う。そういうのを言われ慣れるっていうのは、悲しい。(つーかね、「〜〜じゃないよ!?」ていう本来傷つけるような発言でもないような発言なのに、同性愛者にとって抑圧になってるというのは、やっぱり日々同性愛否定の言説を食らってるからなんだよね。そういう社会こそを批判しないといけないとは思う。)
彼が性的な欲望に拒否反応示す人だったとしても、そういういやなリアクションされると、私から見ても・・・やっぱり切ないものがあるよ。
誰であろうと何であろうと、同性愛者に対してそんな発言してほしくはないよ。ていうか、相手が同性愛者でなくてももちろんやめてほしいよ。そういうの切ねーよ。やるせねーよ。
同性愛者に優しくしろ!て言いたいわけじゃないのよ。そんなこといったら他のセクにはいいのか、って話になるし、つーか特別視なんかしなくてもいいように対等であるべきだし。でも、目の前にいる人が、何者であるか/ないかの想像力はせめて持っておきたいです・・・。

もう!大丈夫!そういうヤな子には、のだだが猫パンチかましてあげるから!えいえい、猫パンチ!猫パンチ!(とか言いながら雑誌にどつきかましてる私)
ふぅ、一仕事終えた〜(-v-;。

あとあと。伊崎ちゃん(いつの間にか「ちゃん」付け)にはシンパシー感じちゃうよー。うわぁん。泣かないでー、伊崎ちゃんー><
でもねでもね、伊崎ちゃん。たとえば女の子だって好きな人に抱いてもらえないことなんて、当然いっぱいあるよー。(抱いて「もらう」とか「もらえない」とか、なんだかゾッとする表現ですけど・・・)

あとあと、私は元来嘘つきな体質だからわからないんだけど、同性愛者の人で「嘘をつきながら生きているみたいでつらい」ていう人がいるけども、あれもやっぱりつらいのでしょうねー。クローゼットって日々に圧迫感あるからねー。いや、あんまり私がセンチメンタルになるのも得策ではないけどもー・・・。
ちょっと自暴自棄で凹んでる伊崎ちゃん・・・。

何やってんだろ
僕は一体 何者なんだろ
何者でもない けだものか

いばら道どころか
けもの道なんだよ

切ねー、切ねーよ。
でもね、でもね、そんな自分だけ絶望的にならないでー?大丈夫だよー。何が大丈夫なのか分からないけど、でもきっと大丈夫だからよー。泣いてもいいけど、泣かなくてもイイと思うんだよー、たぶん。うぅー、続きどうなるんだろう・・・。


あとあと、窪スミコの四コママンガ面白かったー。
トローンとした眠たい目しためにょーんな感じの犬のクロちゃんとか可愛いー。猫のハイネちゃんもタンスに登ったはいいけど降りれないから「ニャーー」て言いながらガリガリガリとタンスに爪たてつつずり落ちる格好もかわいー!あと、ハムスターのハム太もいいキャラしてるぅ。そうなんだよね、もはや本能的にひまわりの種ほうばるんだよね。それこそ「何がお前をそうまでさせるんだよ」て突っ込みたいくらいほうばるんだよねー。あれ見てて怖いよねー。

て、なんで小説誌でマンガの話ばっかしてるの俺・・・。まあいいや。まだ読んでないんだもん。
じゃあねー。