『最果ての地』レビュー。

ダンディーでムーディー、且つ軽く粘着質なBL。

最果ての地 (ショコラコミックス)

最果ての地 (ショコラコミックス)

帯。

俺の痕をあんたに残したい。

あらすじ。

関西の組を追われ東京に流れついた三島は、行き倒れていたところを神保組の若頭・瀬川瑛至に拾われる。以来片腕として瀬川に付き従う三島だったが、クールで有能な瀬川の内面にある、自分の身体にも命にも全く執着しない空虚さに戸惑い苛立ちながら、激しく惹かれ――。
砂河深紅、待望の初コミックス!

参照。http://www.shinko-sha.co.jp/chocolat/c_comics/0446-7.htm

表題作と「Chase!」がリンク作になっていて、それぞれやくざものです。(「最果ての地」:兄が受け。「Chase!」:弟が攻め。)
なんだかこの方もデッサン力が高くて、「きっとスーツを描き慣れてらっしゃるんだなぁ」という印象を持ちました。スーツ萌え。キャラクタの毒のある眼が印象的で、『大人の男達の淫靡な交歓!』って話に似合いそうな画風。実際、このコミックスの物語のムードもそんな匂いを微妙に漂わせていますしねw
「この方挿絵描かれたらいいのに」って思ってたら、今月も沙野風結子さんの新刊で描かれてますね。・・・巧い。

どの作品も中性的な印象はあまり感じられないキャラデザで、ダンディさ大人っぽさガッチリさのある男性が揃ってます。この手の男性性が好きな方にはオススメの絵師さんです。物語性は・・・、そうだなぁ、後半なんかは特に、耽美っぽさ(?)のある薄暗い作風が微かに感じられる・・・かな?それが成功してるかというと、微妙なんですが・・・。ただ、私的にやくざものはなかなか好みでしたv 表題作の受けはインテリ若頭ですし、リンク作である「Chase!」は柄(と頭)の悪そうな襲い受けです♪(襲われてアタフタする攻めって好きだなぁ。しかも短髪デカ攻めv)