『ひよこ倶楽部』レビュー。

あー、この手の作品は罪なタイトルを掲げますよね・・・(+w+;

鹿苑学園ひよこ倶楽部 (ダイヤモンドコミックス)

鹿苑学園ひよこ倶楽部 (ダイヤモンドコミックス)

帯。

あのロマンティックエロスの女王こと“何国ばなな”先生も大絶賛!?
「初コミックスおめでとう!」「ヒヨコをうばいあったりしてたりしてなかったり」「追伸、コミックスでたら漫画読ませてください。」

あらすじ。

鹿学には思春期の男の子がいっぱい!ケモミミ・コスプレ・ショタ萌え満載v
なるしげ林平の初男ミックスですvv

帯の後ろに

少年たちの明るくちょっぴりHvな学園ライフ。トキメキを貴女に・・・v

とあるのですが(ごめん、わし「貴女」じゃねーんだわ。)。そこで漫画本文のコマ2つが切り抜きで載ってあるのですよ。そこで一人の男の子が「あのさっ 体位って何?」という一言を投げかけていたので、購入したんです。
これを読みまして、「そうそう!Hって体位じゃないんだよ。Hは創作料理なんだよ好きなように自分本位で妙技を編み出しておくれ!」と思って、楽しいHの描写を期待してたんです。ですがー。なんというか、、、期待してたのとちょと違うようなー。
世の中には挿入行為をしないと「セックス」したと認めたがらない風潮がありますが、そのセックス観を相対化させてくれるかなと期待してたんです。だけど、結局大人が子どもにセックスのテンプレを教育して「正常位」で挿入してるだけなんだもん。まあそれはそれでいいんですよ?でもショタにはもうちょっと違うものを求めてるんですよねー、私。「セックス」を「H」に変換して、性行為を玩具のように取り扱ってほしかったんだけど、そういうラディカルな感じはあまりしないかも?

ところで、ショタは無駄にアンモラルとされる関係性を、無駄に軽やかに描いたりしてるように思います。この作品でも兄弟間で“成り行き”でHしてるし、愛の目覚めではなく、「Hを覚えました!」って方向に話が纏まってる感もあります。うーん、私の場合ショタにもBLにもさほど愛は求めてないんですが、なんでだろう、ショタの一部って少し萎えるんですよね・・・。「少年」という記号で遊ぶのはいいんだけど、なんかホントに「遊んでるだけ」というか。やっぱり私のショタ萌えはメインストリームのものではないのかなぁ。いいけどさぁ。


ああ、九十九号さんの新刊そろそろ出ないかなぁ・・・。