『きみがいなけりゃ息もできない』レビュー。

今回酷評になるのかも・・・。もしかしたら、読むときの私のコンディションが好くなかったせいかもしれない・・・。でもとりあえず思った事を書いてみる。

きみがいなけりゃ息もできない (ビーボーイコミックス)

きみがいなけりゃ息もできない (ビーボーイコミックス)

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またamazon画像でないよ・・・。

あらすじ。

全然売れてない超遅筆マンガ家・豪徳寺薫子こと二木に、メジャー出版社での掲載のチャンスが。有能お世話係の幼なじみ・東海林は、いつも通り彼の面倒を見ていたが──。
大人気ノベルズ、夢のコミックス化! ワイド扉を再現したWピンナップあり。

BLレビュー。

小説の方のレビューは以前にさせてもらいましたが(恐いほど癒着した関係が好き! - のだだがBL読んだ。)、今回のは榎田尤利さんの「マンガ家シリーズ」第一弾の“漫画版”でございます。
うーん。漫画のほうはそこそこでしたなぁ・・・。でも豪華なピンナップが見れたのは嬉しかったです。

でもあれだよなぁ。あの小説を漫画で表現するのに一冊分のページ数はちょっときつかったという印象。視点をどちらか一人に絞ればよかったかもしれませんが、それでもあの重厚なストーリーを描ききるのは至難の技かと。
そもそも円陣さんって原作つきで描くよりも、不思議な世界観を自ら生み出すのに向いてる作家さんだと思う。

そんでね、榎田さんは、作風が「漫画らしい漫画!」っぽいと思うんだよね。エンターテイメント性が高く、起承転結もしっかりしてる感じだし、物語が盛り上がるツボを良くご存知だと私は感じる。
対して、円陣さんの方なんだけど。なんて言うんだろう・・・。円陣さんはパズルのようにピースを一個一個はめていって完成するような、空間で演出をなさる漫画家さんのように感じちゃうんですよ、私は。それとの相性がどうだったのかなぁというのは、ちょこっと思う・・・。

でさ、円陣さんの今回の漫画なんだけど、・・・描き方っつーか、コマの進め方が珍しいよね?
一般的には漫画の読みかたって




って感じに、右端のコマから左端のコマへ。次に下の段でもまた右端から左端のコマへ、って順で読むよね。
でも、円陣さんったらたまにS字でコマを進めるんだもん。





矢印だとこんな感じ?

あれって描く方にもセンスが必要なんだけど、読むほうにもセンス必要なんだよね。・・・で、悔しいことに今回私は読みづらかったんです。アゥ・・・。


というわけで、今回の漫画化はそこそこな内容でした。
マコちゃんが東海林のことを「“ライナスの毛布”として見ているんだ!」ていう、この物語のミソがあまり味わえなかったんだよね、正直。一冊でそれを上手く描いて纏めるのは、ちょっと難しかったかなー。
でも、小説から入るとそうなるものなのかも?
ところで、来年にはマコちゃんと東海林の続編が出るんだよね?それが楽しみ〜♪


ところでところで。明日はルチル文庫発売日☆最近あすこの出す、ほど良く軽く、切なげBLが読みたかったので、ちょっぴり期待。だって以前レビューした李丘那岐さんのやくざモノのスピンオフが・・・、お兄ちゃんが・・・。でも今回は弟さんが出番みたいです。・・・いいのです、お兄ちゃんがちょっとでも出てきてくれたら私はそれで。うふふふふ、楽しみだ。