2007年マイベストBLコミックスcl。
さて、なんか方々で「今年のベスト本」企画をやってるので、私も調子ぶっこいてマネっ子しますです。でも、私は作品に番付をつけるのが得意でないので、とりあえず印象に残って面白くて萌えたものを羅列してみまつ。基本、発行月日の早い順で並べました。
アタ (ミリオンコミックス 26 CRAFT SERIES 18)
- 作者: 藤たまき
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2007/06/18
- メディア: コミック
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まずは、このシト。
なんというか、恋愛を芸術的なモノガタリに仕立て上げていて、その作家力は必見でした。案外力技の人だと思う。「恋愛はすばらしい」というのは「恋愛こそがすばらしい」というメッセージ性と重なってしまう現代。そんな時代が嫌い。だけども、この作品は、そんな私の胸をも打つ詩的恋愛図でありました。
幼馴染関係が匂う擬似兄弟が好き…。
- 作者: 山田ユギ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2007/01/10
- メディア: コミック
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お話も好き系統で、ちょっと人生切なげ系です。で、喧嘩をしてすれ違ったあとの、彼らの信頼関係の確認シーンが素敵なんです。あすこで、キャラを男性以外のジェンダーに入れ替えて読むことの出来ない「男同士」の関係性を、きっちりと提示しているところがなかなかBL作家としてやり手だと思いました。
- 作者: 富士山ひょうた
- 出版社/メーカー: フロンティアワークス
- 発売日: 2007/01/22
- メディア: コミック
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今回はうざったいゲイ表象がなくて美味しかったし、次巻からの波乱の展開にも期待ー。
- 作者: せら
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: コミック
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さて、2巻ではさらに周囲を巻き込んだラブコメの様相を成しています。男同士の関係について基本的に無問題を装うBLですが、これまではマキの親が相手ということで「天然だから男同士でも大して気にしないのだ!」で済ませられましたが、今後はどうなることやら。攻めの方の親の理解を得るために、どんなバトルをやらかしてくれるのか…。注目したい。
- 作者: 日高ショーコ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/05/29
- メディア: コミック
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ところで、物語に登場するバイセクシュアルってなんで大抵が人間性に問題ありなキャラだったり、性的に淫らってキャラが多いんだろう…。偏ってない?
- 作者: 扇ゆずは
- 出版社/メーカー: フロンティアワークス
- 発売日: 2007/06/22
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攻めの「俺のカウンセリングでお前のホモを治療してやる!だから俺とセックスしてみるんだ!(←意味不明だけど、でも本当にそんな感じw)」。これはキャムプと言うべきなのかどうか…そこらへんが難しくって評価が迷う所。
- 作者: 古街キッカ
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2007/07/02
- メディア: コミック
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- 作者: 倫敦巴里子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/08/15
- メディア: コミック
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- 作者: 京山あつき
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: コミック
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- 作者: 篠原栄
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/10/29
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あーー!大スキーーー!!!大好きとしか言いようが無いーー!萌えたーー!ひたすらに、男子高校生熱血青春恋愛萌え!←長!このやりすぎの青春小僧は、ちょっと見るに耐えないものがあるんだけど、それがまた味があって、ときめきます!
前回のコミックスも秀逸でしたが、コレもまた犯罪級でした。というか、犯罪でした。男子高校生の恋愛はわいせつ物陳列罪にあたるかと思います。注意報、注意報。オー人事。
萌えるとはこのことか…っ。可愛すぎるぜ…畜生め。高校生スキーでこの方の漫画読んでなかったらもぐりです。(横暴)
- 作者: 桜賀めい
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: コミック
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…さてさて、生徒会長の陰謀の行方は如何に!受けを完璧に陥落できるのでしょうか!?(笑)
受け=女役。この観念が今後彼らのパートナーシップの構築にどのような意味を与えるのか…注目したい。
[rakuten:book:12584637:detail]
- 作者: 柚摩サトル
- 出版社/メーカー: 海王社
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: コミック
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人がついた嘘の数が見える攻めと、嘘をついたことが無い(カウント0の少年)のお話。あ、これも天然受けだった。…てへへ、好きなもんで。
これは「ライト(ノベルズじゃないけど)」ものとして広くオススメ。嘘の定義と、「嘘」の間にある人の心理というレトリカルな物語性をBLチックに表現。エンタメとしても割りと安定した読み応えがあり、これも氏の出世作になるはず!今後の展開に期待!
精液にエロス以外の役割・意味を持たせる表現は、BL・文化としてどんな意義と効果があるのか…。 微妙に攻めの特殊性を「否定」してる感があるが、「障害」をいかに肯定(あるいは妥協?)していくのか…注目したい。
- 作者: 文月ナナ
- 出版社/メーカー: オークラ出版
- 発売日: 2007/07/12
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でも、やっぱりこれも、大好きだーーーーーーー!!!あぁ、そうか、これって「甘酸っぱい」んだ!高校生の甘酸っぱい片思い、恋愛模様、Hが描かれてるんだよね…。オジサン癒されちゃうなぁ。。。
同性の親友に片思い…、どこか切なげな話だけど、終わってみるとなんでもなかった問題ばかりが前景化してたのね…って感じで(w)、最後になって「何を迷ってたんだろう」とばかばかしくなってる受けが印象的でした。各話毎に登場する攻めの軽やかな恋愛スタイルがとってもパワフルで、元気をもらいました。「同性をスキですが、なんですか?」みたいな。文月さんの描く若々しくキュートな(そして表情豊かな!)高校生のラブストーリーにはワクワクさせられます。高校生の可愛いらしさが好きな人にはオススメv
で、最後のお話に出てくる、サッカー少年が私的にたまらないのです。この攻めの「いや、ネタじゃなくて本当に(彼を)愛してるぜ?」と、周囲に対して軽やかに“表明”しちゃうこのクールさ…。ああ、読んでてすがすがしかった。
年下攻め萌えだけでは終わらない素敵男子でした…。
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さて、今年出た作品で思いつくものを羅列してみましたが、なんとも趣味が出た結果になりましたねー。…そうです、私は結局、オサレさや奇をてらった作品よりも、「BLってこういうのが明るくて良いよね」って作品をこそ、愛しちゃうのですよ♪ 萌えられるわ心地よいわで、なんとも美味しい。こういう路線がある限り、私はBLに心を奪われつづけるのでしょうね…。なんとも魅力的な末路であります…!