2008年マイベストBLコミックスcl。

 さて、今年のマイベスBLコミックス、発表の時間です。っち、零時を過ぎてからのうpになってしまいました(><;

…今年を振り返ってみると、なんだか豊作だったのか、不作だったのかよく分からない年でした。実際選別してみますと、ある意味どれも拮抗したクオリティで甲乙付けがたい、もしくは突出した作品が少なかった印象でもあります。ただ、今年もまた色んな芽吹きがありましたよね。たとえば小椋ムクさん、九號さん、ホコさん、ヨネダコウさん、etc。
それから、私的に今年の収穫と言えば楢崎壮太さんを発見したと言うことでした。やまかみ梨由さんもそうですね。

新装版がやたら多かったのも今年の傾向だったでしょうか?おかげで色んな作品にも出会えました。


今年もあえて番付をせず、ただ発売月日順にお気に入りセレクトを羅列してみます。


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桃色男子 モモ&蜜柑パパ編 (ジュネコミックス)

桃色男子 モモ&蜜柑パパ編 (ジュネコミックス)

この人のエロは、なんだかツボる事が多いです。ビッチ最高!代々受け継がれる、男性を惑わすフェロモンのせいで巻き起こるエロチックハプニングの人気シリーズ。今回は私の本命であるお下劣&破廉恥極まりない息子・モモと父・蜜柑編です。須摩サトル『カウント0』でも思いましたが、私はこういう特殊設定が大好きなモヨウです。表紙を見てもらえばどのような腐陰気(なぜか変換できない)かはよく分かるはず。



同級生 (EDGE COMIX)

同級生 (EDGE COMIX)

こちら、本音を申し上げれば、…皆様が言うように「正統派BL、オーソドックス」といった印象を持てませんでした。。。確かに言われてみれば「ピュアラブストーリー」で「素朴な高校生同士の恋愛」だったのに、なぜだろう、現代のBLにあって何か特異な存在に思えて仕方がなかったのです。この作品はとても優しいタッチでクィアな恋愛を描いていました。そんな、まるで志村貴子のよな雰囲気(なぜか変換できた)と言うものを、私はこれまでBLにあまり感じてこなかったので、それも違和感の理由だったかもしれません。新しい風が吹いた、と言った印象で、この作家さんにはとても期待しております。



見えない星 (ミリオンコミックス Hertz Series 38)

見えない星 (ミリオンコミックス Hertz Series 38)

濃厚な青春をちゃんと描くBLというのは本当に希少ですよね。それゆえに私はちょっと緊張して素直に楽しめなかったのですが、いえ、楽しすぎて心がパンクしそうなのでリラックスして読めませんでした。経験しなかったはずなのに、彼らの野球、卒業、先輩後輩という物語…。どこか熱を帯びた夜のセックス(アナルセックスではなかった!)も、私の胸に酷く懐古の情を沸き立てますねー。
過ぎたる青春を、思わずにはいられなくて、怖かったです。



千一秒物語 (GUSH COMICS)

千一秒物語 (GUSH COMICS)

こちらはレビューしましたね。トジツキ作品の中でも完成度の高い秀作だと思います。兄弟愛をあくまで「兄弟として」強烈に描く破壊力は凄まじかったです。ラストのいっちゃんの台詞は、二人が兄弟として産まれたことを祝福する産声だったと思います。素晴らしい。



遊覧船 (ディアプラス・コミックス)

遊覧船 (ディアプラス・コミックス)

こちらもレビューしました。今のところ一番好きな藤作品。お金で絆を築こうとする攻めの愛を私は素敵だと思いました。その愛し方に戸惑い精神性を唱えた受け。二人ともすごく恋愛にひたむきですよね。しかし、何れかの愛し方というものを頭ごなしに否定するのではなく、建設的に二人で紡ぎあうという姿勢は本当に難しいもので、それを成そうと足掻いた彼らの恋愛は正しく感動モノでした。



恋人・絶賛発情中!! (ジュネコミックス)

恋人・絶賛発情中!! (ジュネコミックス)

うーん、HHばっかでさほどストーリーが記憶に残らない作品だったけど、やはり確実にガタイ受け作品として最高峰に聳え立つだろうのでアップ。



カフェラテ・ラプソディ (ビーボーイコミックス)

カフェラテ・ラプソディ (ビーボーイコミックス)

コ、コレは本当に良かった!!!カップリングはともかく、私的には中村明日美子『同級生』ではなくコチラの方が展開的にBLの王道を行っている様な気もします。背が高くて顔が怖い(?)けど実はヘタレ乙女な攻めたんと、おっとりした世話焼きでアレゲな男に引っかかるダメンズ受け。すごくバランスの取れた愛らしいカップルで、とても胸キュンでした♪
上手く言えないなぁ!またいつかレビューしたいです。



隣りの (MARBLE COMICS)

隣りの (MARBLE COMICS)

コレもレビューしました。私もマガビーのを早くコミックス化してほしいのですが、ともかく、このエロ(注:セックスではない)描写は秀逸すぎて素敵変態漫画でした!尊厳を痛め付けられる事の暴力性を明示した点も重要でした。



死ぬほど好き (バンブー・コミックス麗人セレクション)

死ぬほど好き (バンブー・コミックス麗人セレクション)

山田ユギさん、さほど好きでないけど、年々読み応えが増してくるというか、あくまで私の好みですが、受けにしろ攻めにしろストーリーにしろ、地味さが良い方向でドラマチックになってきたような気がします。大学カヌー(だっけ?)話の先輩受け萌えたー。



Body talk paradox. (HUG COMICS)

Body talk paradox. (HUG COMICS)

タトゥー作家と店のオーナーのお話。私、実はオリBLで萌えるということはあまりないんですが、これは萌えましたねー。てか、ぱんこさんスキー^^ これもあくまで私の好みですが、程よくシリアスさもあり(感傷的なほどに社会的抑圧・孤独に怯える様が私的にとても重要でした)、攻めが奇天烈な印象で、意固地で暗い受けとの掛け合いが非常に楽しめました♪表題作他の2カプも好き!世話焼きのサングラかけたモヒカン攻めと、寒がり超マイペースな受けとの介護生活w
興味深かったのが、一番「真っ当」に思えた主人公の友達が女王様受けだったことかな!



初恋の70%は、 (ディアプラス・コミックス)

初恋の70%は、 (ディアプラス・コミックス)

わー、大好きな感じのデザイン&高校生ラブ!ぴゅあだーv 再読すると案外クィアでもなかったのかな、て印象でしたが、なんだか小椋ムクさんと併せてて読むと非常に幸せな心地になれましたので○!描き下ろしがキュート。



夢中ノ人 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)

夢中ノ人 1 (バーズコミックス ルチルコレクション)

「コレはなかった発想」という感想ですね。夢の世界で繋がる地元住民たちの恋愛(?)模様。混沌とした世界観で少しSF・ファンタジー。私もこの手のお話は良く妄想するのですが、いやはやキャラクター設置が素晴らしい。色んなハッテンを望めますなぁw「お子様の妄想力を育てます」て感じ^^



王様にKISS! 3 (花丸コミックス)

王様にKISS! 3 (花丸コミックス)

これもレビュー出来ましたね。本当に最高傑作と思います。幸せになれる、とういのが、私がBLを愛した理由の一つです。それを満たせてくれる素晴らしきラブコメでした♪コレが果たしてどこまでクィアであるか、まだまだ見直すところは多いですが、とりあえずこの作品に出会えたことに感謝したい気持ちです。


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と。こうして見てみますと、今年お気に入り作品中でも何とかレビュー出来たものが多かったですね^^;ホ


あと、テラシマさんの『ポラリス』シリーズは未読ですのでここではUPしません。読んだら加筆するかも。

それから、小説は今年全然読めてません。楽しみにしてるのもまだですし・・・。


他にも楽しめたものは多くありますけれど、とりあえずこれくらいで今年は仕舞いにいたします。皆様もオススメがありましたらご一報くださいv


それでは。