「クララはいつも傷だらけ」を読んだ。

拍手ありがとうございます!!わーい、今回は三つコメント頂きました。
>7日の13時頃いらした方。
読んで頂いてありがとうございます!勿論、BL読者向けに「萌え」を中心的な切り口とするのも楽しいのですが、こちらを始めた動機のひとつは、BL読者以外の方・・・すなわちBLの表象に関心のある方向けのレビューを作りたいと思ったからなんです。だから興味を持って頂いて嬉しいですし今後もいっぱい精進したいです!

>tiekoさん。
うわーい、頑張りますありがとうございます〜!BLのクィア表象を考える時、必ずといってイイほどBL内で描かれる恋愛観が重要になってきます。だからこそ恋愛観(モノガミー的制度等)をまず分析しなきゃいけないなぁと感じています。西田東さん、私も最近また読みたくなりました、イイですよねv

>8日の22時頃いらした方。
だ、大好きって言ってもらえてすごい嬉しいです(>u<)こんな拙いブログでも楽しみにしてくださってる方がいる!!あっちブログも読んで頂いてありがとうございます♪ 書かなきゃいけない記事は多くあるのに最近ちょっとモチベーションが低くて滞ってますが、これを励みに書いてみようかな!

それでは皆様、拍手とコメントありがとうございました!!


今日はこちら。

クララはいつも傷だらけ (mellow mellow COMICS)

クララはいつも傷だらけ (mellow mellow COMICS)

  • あらすじ。

カッコよくて乱暴者のクララと腰の軽いオカマのマサカリ君を描いた『クララはいつも傷だらけ』、遊び人の義兄への想いを描いた『テイク イット イージー マイ ブラザー』、恋した人の命令を待ち続けるマメシバ君を描いた『spend“10days”with my dog』、不倫の関係を描いた『くろねこ願望』、そして男のコたちの純愛を描いた『さんさんと茜射す』に『むくどりソーダ』を加えた全6編収録の短編集。

  • 帯表。

ちょっぴり腰が低い、男好きのマサカリ君。ある日、酔った勢いで女の子にモテモテのクララをお持ち帰り。つまみ食いのつもりだったのに意外や意外、クララは本気モード突入!!
ドSのクララとオカマのマサカリ君の恋を描いた表題作ほか、全6編収録のファーストコミック!!

アナタを飼い占めたい。

おい!昨今のSM定義が杜撰過ぎるのも問題だが、作中罵倒として使われた「オカマ」をそのままゲイキャラに当てはめるなよ!

  • 帯裏。

ドS、ヤンデレ腐男子、義兄・・・・・・
バラエティ豊かな男の子たちの恋愛を描いたファーストコミックス!

帯表からしてこの腐男子呼ばわりも根拠レスの名づけなんだろうなぁ。。。

BLレビュー。


なんかこういう絵柄とキャラクタ性好きだわぁ。上手く言えないけど、(外見が)クリン、(メンタリティが)パルン♪みたいな。
で、どことなくダウナー系なんだけど、あくまでライトテイスト。
まあ詳しい作風のレビューは語彙豊かな人に任せるとして。
両方受けっぽい容姿が特徴的。ちょっとメンヘラ気質な匂いがして、若干自分とシンクロしました(「痛い系」「エキセントリック少女系」「中二系」って言うんだって)。服装とかもソレっぽくて好きv こゆキャラがビッチだと嬉しいな。話によってはヒトを食った感じがある。で、妙にリリカルな雰囲気も。ウザい人にはちょっぴり退屈なポエムみたい。なんだけど、その中身は案外ありきたりな「ひたむき一途なのが恋愛として正しく、幸福である」といったテーマを表していた感もありましたー。ソレが男たちの愛に物語性を生んでいたようです。
あと、ところどころゲイが「ホモ!」みたいに蔑視される雰囲気が散見されました。しかし、嫌悪を見せびらかさないキャラクタも同時にいますね。ここらへんは詳細を見てから判断したいが疲れるので遠慮したい。
ところでなんで乱暴モノのクララなのにタイトルが『クララはいつも傷だらけ』なの・・・?

いきなりネタバレー。

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「カテキョ!」を読んだ。

拍手ありがとうございました!皆、もっと押してくれてもいいよ!
コメントがありましたのでお返事〜^^

わーい、でしょでしょ!?分かってくださる方がいて嬉しいなぁv今後ともジャブパンチかましてアユ先生の布教に努めたいと思います。いつかBL宇宙連盟を作るつもりなのでアユ強化月間になりましたらご一緒にマンセーいたしましょう♪


カテキョ! (ドラコミックス 194)

カテキョ! (ドラコミックス 194)

  • あらすじ。

家庭教師・楓からの激しいスキンシップに翻弄される日々を送る倫太郎。 テストで悪い点を取り、エッチなおしおきをされてしまい…♥ エロ家庭教師が贈るラブレッスン♥

  • 帯。

「後ろ、そんなに気持ち良かった?」
「ダメ・・・この間は全部飲み込んだでしょ」

放課後は家庭教師のエッチなラブレッスン♥

描き下ろし!※詳しくはオビの折り返し部分を見てね
コミックス購入特典期間限定応募者全員プレゼントdrap TIMES実施♥

立ち読みはこちら→�u�J�e�L���I�v�@�G�؂䂤

BLレビュー。

著者の1stコミックスです。絵がきれいだったので買ってはみたところ、思いの外私の萌えツボを突いてくれる良作でした〜。

表題作他に2つのお話があります。
『コンプレックス・17』は、外面“だけ”優等生な攻めと、彼と幼馴染であるために比較されてコンプレックスを抱く受けの、高校生モノ。
『恋のハジメは×××!?』は、クールビューティー先生と彼に恋して元気にアタックを試みる生徒の年下攻めモノ。これら二つにはそれぞれ描き下ろしが付きます。

作風としては、新人らしいよくあるライトBLというか、drapに合ったカジュアルでオーソドックスなもの。その中にも見所のある作家さんでした〜。ちょっとした小ネタ演出も美味しいし、キャラクターにちゃんと個性的な魅力を感じます。
エロ絵は乳首や局部もキレイ艶やな線で描かれた、「いつの間にかローションたらたら」系のねこ田米蔵さんに近い感じ。
もしかしたらこの方のクセは微妙にアサッテ系なのかもしれませんが(爆)、適度に突飛なBL展開で、全体的に安定感あるなー。

イカネタばれ。

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「わたしの隠れ家へどうぞ」を読んだ。

拍手ありがというございます!お一つコメントがありましたのでお返事しまーす。
・・・っは!そういえば10歳少女に手を出したら犯罪だった。いや、なんか闇の世界で殺し合いしてる彼らに飲み込まれてすっかり忘れてしまいましたw そういえばもはや一般の倫理観など適用されなさそうな彼らにとって、未成年に手を出す事ってタブーなんだろうか・・・^^;あ、でも男同士は変って規範はあるみたいですねー。
それでは!


さてさて、今宵は絶版本のご紹介・・・。



わたしの隠れ家へどうぞ (ビーボーイコミックス)

わたしの隠れ家へどうぞ (ビーボーイコミックス)


うん、面白かったわ。ほんまに。

  • あらすじ。

高級クラブが立ち並ぶ銀座の片隅にその店は軒を連ねている――・・・。
人生も中盤に差し掛かった男たちが隠れ家のような店を舞台に繰り広げる人間ドラマ。そこには傲慢な作家やサラリーマンたちが大人の愛を奏でて!? 待望の傑作集が登場!!

BLレビュー。

●わたしの隠れ家へどうぞ
●ワールド・マーケット
●其は怜々の雪に舞い―鬼と朧月―
●あうん
●あふれそうなプール 番外編

表題作を一言で云えば「待ち人」が一所に集う、アダルトなオムニバス物語で、其は怜々の雪に舞い (ビーボーイコミックス)シリーズの『鬼と朧月』含め、全ての短編が正に「傑作」、なんとも味わい深いのである。
内容自体もバラエティに富んで充実しているし、巧みな漫画的演出やディテールも本格的で読み応え抜群!


石原作品は全て読んだ訳ではないが、なるほど、文学的作風で“骨董美術品”をお描きになられた方が当方の好みなようです。しかし、落語家で好事家の描く風情というものを、私なんぞに解説する術もなく、どうレビューすればいいのかお手上げ状態。
もはやこのものがたりはエピソードと起承転結をこと細かく記述するのは無粋と言うもので、それが意味するところはつかみ所がない。己の感性で趣を感じる、他ないのかも・・・。

ああ、この淀みのない展開、キャラクタ・コマ割り・動作・言葉遣い、全ての流れに自然と引き込まれてしまいます。

そして、どのお話も、微妙な、非常に微妙なタッチで「男と男のはなし」を描いてあるため、「ボーイズラブ」が指す、あからさまなホモエロチシズムとしての色はなりを潜めている。
妙な色気漂う良きやおいでした・・・。

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「凍る月〜灰色の衝動〜」を読んだ。

凍る月 ~灰色の衝動~ (ラヴァーズ文庫)

凍る月 ~灰色の衝動~ (ラヴァーズ文庫)

  • あらすじ。

支配する者とされる者…。梁井轟と鳳光陽の関係は、ある「契約」によって成り立っている。その契約がなければ、お互いが死んでしまうという関係は、恋愛感情にも似て、相手に対する依存心と独占欲が日々深まっていた。特に、光陽に対する梁井の執着は激しく、常に光陽を傍におきたがるが、ある時、その梁井がひとりの少女を連れてくる。そして、光陽の前にも謎の青年が現れて…。同じ運命を背負う者に梁井と光陽は翻弄され、お互いを見失ってしまうが……。妖しくもつれ合う感情の真の支配者は誰?

  • 帯。

復讐か屈辱か・・・。
俺はまた、お前を傷付けたか・・・?

BLレビュー。

さてはて、今回は08年度ベストBLで一言だけ紹介しました、獣人とその「餌」たちが織り成すミステリアス人外モノ・『凍る月』シリーズ三作目です。
・・・うん、面白かったー。最近本当にBL小説が読めてなくて、かろうじて遠野春日さんの『キケンな遊戯』(逞しい年下攻め×優等生受の高校生モノ)を読めたくらい。・・・でもあれも「そのエピソードすっぱ抜くんだ?」と若干テンポが合わず、最後まで読んでも「センシティブになるのはそこなのか」という部分もあって相思相愛なはずのキャラクタに感情移入出来ず、それほど感動的ではなかったのよね。まあでも、珍しくアナルよりフェラのほうが抵抗感なさそうだったり、中途半端に男同士の恋愛が当たり前だったりで興味深くはあった。
っと、脱線した。
で、そんな中この作品はとっても気持ちよくアップテンポに読めました〜♪
いやー、シリアスな設定のはずなんだけど、ぽやーんとした光陽(に巻き込まれて日和り気味へたれ男と化した轟とその仲間たち)のせいで若干コメディ臭く感じられます。それでいてグロテスクな描写を過剰に控えないあたりがライトSFモノとして心地よいんですね。
つっても、正直2作目までの内容が中々思い出せなくて手こずったのだけど、(唯一偽善平和主義的な人格者ってだけで)大した力もないのに、なぜか皆の視線を釘付けにするヒロイン・光陽を見て「あー、そういう話だったっけ」と気づきましたw

で、今回もかなりキャラクタが増えましたので、きっとこのシリーズは長編になりそう。良い事です。光陽を王子様とからかう謎の紳士・須王もラストに良い味を出してました。あと、「組織」でトップ4の獣人・忍みたいなクレイジーキャラも喉に引っかかった小骨っぽくて楽しいし。
なんていうか、特殊能力を持つ社会的マイノリティを描いたお話って本当に楽しいですよね。

そういや自身も獣人でありながら(頑なに獣化せず)獣人狩りを勤しんでらっしゃる銀を、tatsukiさんは「受けっぽい」と言ったけど、そんな感じの攻めも美味しいと思いますv(あ!またベクトルが逆になっちゃった。。。 
そして今回は轟の影が薄かったため、光陽がいつ彼らに乗り換えるかと冷や冷やしました。<これ以上多情だと轟が哀れだよ・・・。


という訳で、これからいかようにも料理できる複雑な相関図が素敵でした♪

しかし、ピンナップを見て案じていた危機が実際に起こり、執事のアレックス共々気の毒だなぁと思いました。まあ・・・嫌がってるけど光陽もきっと楽しんでたんだと思いますビッチ万歳。

それにしても、二人のお守り役であるアレックスも甘いですよね、何度も外出を許したり。それに、10歳少女の素顔を見抜けなかった轟も、何だかんだと協力的な銀や昌史も皆甘ーーい。

あ〜、この緩い連帯感が「〜とその仲間たち」系で面白かった!


・・・ところで、この内容で「バトル」という単語を多用するのは妙に間抜けっぽくて、ちょっと脱力しましたw


以下ネタばれ。

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「あかないとびら」で再読してみた。

拍手ありがとうございます!返信不要な方も、ちょうど今欲しい言葉だったので嬉しかったです^^
イカネタバレ。

あかないとびら (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

あかないとびら (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

さて、今日はちょっとこちらを再読してみた上で雑感です。レビューは確かしたような気がします。そうそう、こちらには今月レビューした鈴木ツタさんの最新コミックスで登場した西島尚が出ていたんですよ。尚と養子縁組した元ヤクザの西島さん・・・、一体どうしたのでしょうね。正直そっちのがきになります。
それはともかく。

nodada's eye.

表題作について書きたいのだけど。この薄井ってさ、皆はどう思ったんだろう?こやつって、「ホモとか引くし自分には関係ないけど、なんかアイツが他の男に触られるのは我慢ならねぇ」とか思ってるんだよね?また受けの升岡はどうやら異常なフェロモンがあるらしく、とにかく行くとこ行くとこセクハラされている。で、たぶんこの話って所謂ツンデレ?攻めの話で、「は?確かにヤったけどオレはホモじゃねーし、アイツの事好きなわけないじゃん」という言い分があからさまに「素直になれない恋心」だったってストーリーなんだと思うのね。しかも升岡のフェロモンを薄井だけが分からなくて、それなのに他の男との接触は嫌って「許可なく誘うな」的台詞言ったり自分に好意を持ってる事に満足したり、独占欲が見られる。それは、ホモフォビックなストレート男性が何故だかどうしようもなく受けの魅力にはまってしまい、無自覚に恋をしているかのよう。
・・・たぶん、そういう読み方がBL的に正しいんだと思う。
でも私からしたら、この薄井の言動って「自覚のないラブ」とは限らない風に感じられてね。薄井は「男のくせに男が好きとか間抜けな野郎だ」と内心思ってて。升岡が前の職場で同性間セクハラを理由に辞職したのを無理やり聞いておいて「あーごめんオレとは無縁の世界だったわ 大変っスねそちらの世界の人は」とか失礼な事言って。しかも、自分と距離を取らせるために意図的に「俺に危害さえなければ、お前がゲイなのは個人の自由だし別にいいけど」とまで言うのね。また、男同士ならすべて「ホモ」だと言ってる薄井の論理からすればあんたも同様に「ホモ」だよ!って感じなのに「オレは今のところホモじゃねー」とあくまでゲイアイデンティティを否定する有様・・・。。(・・・ところで「危害さえなければ個人の自由」というよくある欺瞞について、薄井ですら少しは冷たいこと言ったって自覚してる節があるけど、最近これをリアルに言われた事あって。だから私も「うん、オレも自分に迷惑さえかけてこなきゃヘテロでも許してあげる」って意趣返ししたんだけど、やっぱり無自覚な人なせいかスルーされて効果なかったー。難しいなー。<ちなみに言った事に関しては反省してない、目には目を歯に歯をがモットーなので)

こんな攻め男が、電車で痴漢にあってる受けを助けたからって、3人一緒に同居してる森先輩さんにレイプされかけたのを見てイラっときたために「今日電車で誰がお前のつまらねーケツ守ってやったと思ってるんだよ」とキレつつ助けたからって、そこでいきなり「頭ではデタラメだと分かってるのに体が勝手に」とか言って受けに奉仕させるからって、「ふーん、俺は嫌いかな深みにはまったら怖ぇーし」と冷笑してる様から「素直になれない恋心」があるようには、なかなか見えづらいなって思ったのよね。今読み返してみるとね。

まあ、だからこそ、薄井に「何、(俺の精子)飲んだの?引くわ」とか言われても「(飲まずにいられるかっちゅう話ですよ)」とか、森先輩に「薄井にフラれたらオレが慰めてあげるね」と言われて「(薄井先輩が奉仕させてくれなかったら今夜にでも頼むところだよ)」とか「(追い出されてもこの思い出を糧にしてくから好きなことしちゃえ)」とか内心思ってる受けのゴーイングマイウェイっぷりが小気味イイのだよねw

結局この話で唯一の勝ち組って受けなんだ。だから反対に攻めのホモフォーブっぷりが滑稽に写って楽しくさえある・・・。
「世のホモフォーブちゃんもホモエロチックな感じで可愛くなれるものだねぇ」と。
だけれど、今一度読み返すと、私にはこの「恋」は(奉仕チャンスを獲得する、という意味で)受けの一方的な勝利であって、相互コミュニケーションとしては別にロマンチックな内容じゃない感じがする。

「学生ん頃俺の事好きだったって本当か もしかして今も好きだったりすんのか」
「・・・ふぁい すきれふ・・・」
「・・・ふーん 俺は嫌いかな 深みにはまったら怖ぇーし」

これが最初のセックス後の会話。

「忘れてたお前ホモなんだっけな 忘れてたってのもあれか・・・フェロモン効果なのかね 自覚ないけどさ  ・・・俺はお前のこと嫌いって言ったよな 何で嫌いって言葉選んだのかな 好きだと困るよな・・・ おまえみたいに厄介なの なんか終わってるって感じがするから好きとかそーうのはナシにするけど もしかしてさ 挿れたいか?」

これが二度目のセックスで攻めが言った言葉。・・・確かにここで見られる微妙な変化は何か怪しげなものを告げているかのよう。

んで、描き下ろしでは、森先輩視点で二人を見てる話なのね。そこでは升岡のフェロモンは薄井のせいで醸し出されるものだと示唆される。また、薄井が無用な森先輩よりも有用な升岡のほうを優先する理由に「俺は升さえいれば事足りるんでね」と言っちゃう様を「ラブラブだ」と意味づけている。ソレに対して薄井は「また人をホモ扱いして」と返す。升岡も森先輩の意見に満更ではないようだが、彼も攻めと同様あまりラブラブだという自覚はないようだ。

「僕邪魔ですかね・・・」
「いや どう見たって俺が邪魔でしょ 二人とも変なとこで天然なんのやめてよ〜 お金貯めたら出てくから辛抱してねン」
「・・・森さんがいると楽しいですよ 先輩も外出ると森さんの話ばっかりです 正直ちょっと羨ましいです」
「(ビミョーに嬉しくないな オカド違い・・・)・・・いや 共通の話題が他にないだけじゃない?」

描き下ろしでは、とにかく森先輩によって二人の関係がすでに「自覚のない二人の恋愛である」と示唆されるのね。

ちなみに、ここでは二人の関係にある喩えが並べられている。↑にあるように、「実は森先輩って薄井に好かれている」という升岡からの意見が「ありえない(はずの)もの」として取り下げられているが、この“どっちなのか解釈が分かれる”事態は、薄井と升岡の関係でも同じなのね。つまり、非常にどっちつかず。それなのに第三者からは、「何か」「ありえない(はずの)もの」が示唆される。
でも、私からしたらジェラシーを持つ薄井のさまは単に他の男の唾が付いた肉便所は使いたくないってだけのように見えるし、独占欲も単に自分への好意から升岡に対する優位性や所有している証拠を確認したいだけのように見える。そもそも、ヘテロだって気が動転したら同性に(特にゲイやオカマと思しき者に対しては)何するかわからんくない?という。

・・・とは言え。〜のように「も」見える、だけなのであって、確かに示唆される以上、そこには「無自覚なラブ」の可能性が否定できない。


ところで私はヘテロが同性を好きになる事を、ゲイが同性を好きになることに比べて取り立てて特別だとは思わないし、ゲイ(<女性含む意味)が異性を好きになる事をヘテロが異性を好きになる事に比べて取り立てて特別だとも思わない。バイなど非モノセクシュアルがひとつのジェンダー者を好きになることも同様だ。

そりゃまあさ?アイデンティティは揺らぐものとは言え、誰でも簡単に揺らぐとは限らないので(特にストレートとされる立場は揺るがされる機会自体が少ない)「え!?ヘテロなのに!?」という驚きは確かにあるのだけど、だからってヘテロによる同性間恋愛感情に何か特別なロマンスが見出される理由は考え付かない。だから、ヘテロによる同性間恋愛の様を見て、「性別を超えた愛(この言葉自体意味不明で非常に異性愛主義的!)」とか過剰に美化・評価する向きをたまに見かけると、胡散臭くてたまらない。
自己のセクシュアリティとマッチしない恋愛はマッチする恋愛に比べて卑小なものなの?じゃあちょっと前からある純愛ブームは割合卑小な感じよね!!


・・・さて、今回の二人の恋愛があまり直球な恋愛形式として綺麗に収まりきらないのは、関係とセクがマッチしなかった所も大きいはず。というか、規範化された異性愛主義(とホモフォビア)によるところが大きい。もし、彼らの関係が「無自覚なラブ」だとしたら?その場合、薄井は升岡と恋愛することにより、マッチしないセクシュアリティとホモエロチックな関係との間で、アイデンティティが引き裂かれた主体だと言えそう。(「自分はヘテロだ!それなのに体が勝手に!」)

しかし、そのように解釈できるとは言え、私はその前に「本当に薄井って升岡に恋してるか〜あ?」と立ち止まってしまう。
私はヘテロも同性の「フェロモン」にやられてセックスしたりする事も普通にあると思うし、セックスってつまりコミュニケーションだから所謂「情が沸く」ことも充分あり得ると思う。そしてそれは何か取り立てて特別な感情だとは思えないのね。ソレが特別なら、正に純愛映画・小説やらが指す恋愛と、そこらの居酒屋・床屋で聞けそうな「気づいたらその場の流れでそういう雰囲気になった」という微妙な関係にどうやって垣根を作れると言うのだろう?いや、元より作れまい。

でね。私なんかは、必ずしも「特別な恋愛」ではないと解釈できる関係って「それは恋愛である」という意味づけから逃れる事が比較的可能になると思っている。「それって単に性のはけ口+ただ都合のいい相手で、恋愛感情じゃないんじゃない?」という風にすら解釈できる。もちろん、「性の捌け口」と「恋人」の違いって何よ?という疑問が次にくるんだけど(アセクでなかったら尚の事)、それでもやっぱり、実際に他の関係性(セフレとか性虐待関係とか)との垣根が感じられない限り、大した根拠もなく「無自覚なラブ」と言われても何だか釈然としないってのも、正直な本音なんだよね。

もちろんそこで「本当の恋愛感情とは?」という議題を扱っても不毛なんだけどさ。そしてその問いに答えを出すことの暴力性はきっちり理解しておくべきなんだけどさ。
それでも、「特別な恋愛(純愛とか?)」という意味づけが難しい升岡と薄井の関係も、やはり恋愛以外の関係として解釈でき得るのではないか、って思いもあるわけですよ。それが偏った恋愛イデオロギーだとしても。

・・・まあ、何か過剰なロマンスを付与しないと「それって本当に恋愛なの?」という疑問が強まるっつー背景自体、とても不気味な観念を背負ってるんだろうけども。

問題は、二人の関係が取り立てて「無自覚なラブだ」と意味づけられている事自体の、意味だ。
おそらく、彼らの関係に対する解釈は大きく分かれそう。それはつまり、「正統な恋愛である」という権威を社会的に保障されてないことを指すんだと思う。しかし、今回は森先輩という第三者から、とても恋愛であることが示唆されている。ただ、その根拠が微妙に主観的である。しかし、このテキスト内では、根拠薄弱さえもどうでもいいのだろう。
解釈は別かれる。それなのに、・・・だ。

ここで私は直感的に「二人の関係を恋愛だと解釈出来たとしたら、それは自分自身に『ヘテロなら特別な恋愛感情がない限り同性と寝ることは出来ないはず』という観念があるからではないか?」みたいな疑問が出てくる。
しかし、面白い事にこのお話では受けのフェロモンが関係変化を促している。同時に度重なる受けへのセクハラ・痴漢・レイプ未遂が描かれる事で、「特別な恋愛感情がなくてもヘテロ(というか非ゲイやバイ)が同性に迫ることはあり得る」と最初に示されてる。だから、私が攻めが受けと寝たり独占欲を見せる姿から恋愛感情を読み取る行為に、そうした観念↑はないと考えてもよさそう。
では、仮に私が二人を恋愛関係だと解釈するとしたら、それ以外にどういった観念(解釈の理由)があり得るだろう?

それはやっぱり、攻め自身による「どうして嫌いだと言ったのだろう?」という戸惑いを表した台詞があるからだ。
実際、攻めだけが受けのフェロモンを感じていな節があるため、攻めの言動から「純粋な性欲」よりも、「純粋な恋愛」を読み取る事が容易となる。他の性欲だけの男が比較対照として隣にいるから、特にね。
そして、そもそも私(たち)は、言語化不可能な情のことを「恋愛感情」と読んできたのではなかったかしら?


・・・なぜ薄井は、ただの後輩だった升岡が自分以外から性的被害を受ける事に憤慨したのか?なぜ好きだと言い辛そうにしながらも距離を取らないのだろうか?それどころか独占したいかのような振る舞いを取るのだろうか?
好きだから?

けれど、どこまでいっても微妙なんだ。攻め自身も「自覚がないだけでフェロモンにやられているのかもしれない」と告白しているし、そうだとしたら森先輩や痴漢と同じになって、「恋愛感情ではない」という意味づけが可能になる。しかもフェロモン誘惑説の反対言説は用意されてないので、「ヘテロの気紛れ」って域を出ない、とも言える・・・。つーか、お話自体が半端なところで終わっているから。

とまあ、ここまで考えると結局、どのように解釈してもその解釈は恣意的であるって事実しか残らない・・・。

だからこそ、あえて「恋愛だ」と解釈して、「ガチガチのホモフォーブがビッチゲイの魅力で恋に落ちたお話」として、あるいは「受けにメロメロなツンデレ攻め」として、消費するのが正解な気がしてくる。実際、腐としてはそうする方が勝ちなんだと思う。
それでも「いやでも、ただ単にヘテロの気紛れじゃねーの?ヘテロってちょっとした拍子でそゆことしそうだもん・・・。そういうのって恋愛って呼べるの?別に呼んでもいいんだろうけど、ていうか、升岡も体よく肉便所+@として利用されてるだけかもしれないのにのん気というか図太いというか・・・」とか思ってしまう私は、腐としてへたれ組なんだろな・・・w

拍手コメントのお返事と、BLのつぶやき。

拍手にコメントを頂きましたのでお答えさせていただきます。

・・・あ、そうだ。もしコメントで返信不要な方がいましたら、その旨もお伝えくださいね。
例:「キモいから返事なんてするんじゃねーぞ糞ノダダめ!」

ところで今思ったけど、基本的に拍手コメントって引用して返事しない方が良いのかしら・・・。そこらへん誰か教えてー^^;

そして、拍手のみの方もコメント下さった方も、あざーーーっす!!!!!


で、先日頂きましたコメントにお返事です。


ブログ読んでくれてありがとうございます。
さて、私が使っている「クィア」の意味について知りたいとの事ですが。ご存知のようにクィアという言葉はとても難しいニュアンスを含みますね。そのため私自身が使っている意味も説明が困難です。

しかしそうですね。辞書でもお調べになったみたいですが、もしクィア概念の成立や背景について知りたいようでしたら基礎講座としてペニス増大サプリで彼女も満足!ランキングで使えるサプリを紹介をオススメします。
別に関心がない場合でしたら、こちらのサイトが(私も使う意味での)「クィア」の雰囲気をよく表していると思いますので、ぜひ参照して頂たいです。

macska dot org » 『レミーのおいしいレストラン』の場合/「ゲイな映画」と「クィアな映画」のあいだ
クィアとコミュニケーションと宣伝と - FemTumYum

ただ、クィアを知るにあたって忘れてはならない事がひとつ(か二つ、ないしは三つくらい)あるかな、と私個人は思っています。
それは、「クィアが何であるか」という本質はきっと分かりえないし、本質を分かろうとしたり分からせようとする行為自体あまりクィアではないのかな、ということです。
私は「クィアって何ですか?」と聞かれても、基本的には「知りません、ご自分で考えてください」「クィアですか、そうですねー、やはりあれはクィアという意味ではないしょうか?」「あはは、ソレを言っちゃチャーミーグリーンだよ♪」と答えてしまいたいのです。ですが、折角初めて拍手にコメントを頂いたのに今ここでソレを言うと、もう金輪際コメントしてくれる方が現れなくなりそうなので、こうやって少しだけ雰囲気を伝えるべく書いています。いわゆる一つの乞食ですね。

ただ、私も日頃少しばかり意味を伝えるべく僅かに説明を加えつつ書いてるつもりです。正直、どれも同じ意味でもあるし違う意味でもあるのですが、文脈によって使い方が微妙に違うので、もしよろしければ「今回はどういう意味かな?」と心躍らせながらハピハピ読んでみてくださると幸いです。

あと、忙しくはないので気にしないでください。テヘ☆ただ気力が伴わないだけですwテヘ☆
それからどうでもいいのですが、もしnodariという呼び方が言い辛かったら、どうぞ「のだだ」と呼んでみてくださいねv
しかし、お返事としてはあまりにもあまりにもな内容で申し訳ないです。こんな私ですが、今後ともよろしくお願いします。

それでは!



さて、次はちょっとしたつぶやきです。
このところアユ/ヤマネさんのweb漫画を楽しく読んでいます。だらだらと。サイト「う/ら」の方にある奴です。(くれぐれも「アユヤマ/ネ 裏」で検索かけないでください 誤って私のブログがヒットしますので。という訳でここでも検索避け/)
なんていうんだろうあー、本当求めていたものがそこにあることの喜び、なんだか夢心地になれる漫画をお描きになられるんだよな。閉塞的な生活感、人生のよしなしごと、社会的な痛みを内包した世界観が、なんだかとても印象的に残る抽象画のようで、心に馴染む。あの、ノスタルジックでモダンっぽい背景も起因してるのかな。そう、懐かしくすらある。なぜだか自分の心象風景を描いてくれてるような・・・。それがすごく居心地がいいんだ。
とにかくあのコマ割りや人物の映し出し方やカメラワーク等の演出がすごく巧いなぁと思うわけです。

しかし、あれほどの物語をお描きになられるのに、商業BLではあまりお仕事がないようです。web漫画を集めてるリンクサイトでもあまり投票率は高くない模様・・・。
一体どういうことでしょうか?「バカなの?死ぬの?」という定型文を使うつもりは一切ないですが、「どうしてなの?お目めが節穴なの?」と思っちゃいます(傲慢ですねそうですね)。

・・・はあ。不思議な世の中です。


いっぺん、読んでみる・・・?by地獄っぽい少女

是非ア/ユヤマネで検索かけてみようね。ショタ好きさんは特に読んだほうが良いよ。てか、紙媒体でも読みたいたいなー。でも通販ってやり方が微妙にわからなくて面倒臭いという怠惰な俺。


そして最近雑誌を読んでません。立ち読みしてないから。ダメポ。最近ホコさんはお描きになられてるのかしら?いつになったらコミックス化されるのでしょうか?不安は尽きません。



そうだ!今から来月買う予定のBLコミを挙げておこう。確実に買う予定のは青字。見てから買うのは黒字ママ。

02 山本小鉄子 満開ダーリン
02 日の出ハイム プラスティック・ロマンティック
03 藤谷陽子 ボーダーライン
03 かいやたつみ これを恋とは言わせない ※多分買わないけど好みの男だったら
05 RINO 上司との一晩
10 田中鈴木 アイツの大本命 2
10 鹿乃しうこ Punch↑ 2 ※確か好きメガネ攻めだったような
10 なえ*淡路 キスミーチョコレイト
10 元 ハルコ ボクニヒツヨウナモ
10 こだか和麻 背広のハウスキーパー ※今月売りの新装版が良かったので
10 山本小鉄子 ほんと野獣 2
12 葛井美鳥 レンタル・ラヴァー
17 国枝彩香 耳たぶの理由
20 えすとえむ キネイン!
21 高永ひなこ ターニングポイント
24 宝井さき 渇望の眼差し
24 亜樹良のりかず 恋するCUPID
24 秋葉 東子 人はそれを恋とよぶ
24 九號 ACID TOWN 1※キタ!!!!(・∀・)
24 片瀬わか 素顔の君をあいしてる ※これはもしや雑誌で面白かった人!?
25 黒娜さかき 青春ソバット 2
27 西田東 ドント・クライ・マイ・ベイビー
28 サキラ 暴走・カレシ
28 SHOOWA 向日性のとびら
28 夏水りつ 犬も走って恋をする
28 桜賀めい ワルイ男でもイイ
28 羽原よしかづ 感じちゃイケない

「僕の知るあなたの話」を読んだような気がする。

拍手ありがとうございます!わーい、一週間くらい前からweb拍手を付けたんだけど、貰えても週に2、3個かと思ってたのでウレスーです^^^^v
あ、もしもコメントを頂けたらこちらで更新する際に一緒にお返事させていただきますね。・・・大丈夫、もし拍手にコメントがあったら無理にでも更新してみせますから、安心してご利用ください(笑)

さて、今日読んだのはこちら。

僕の知るあなたの話 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

僕の知るあなたの話 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)

  • あらすじ。

母親から虐待を受けている高校生・松本波亜人(まつもとはあと)は、いつも優しく接してくれた母親の元恋人・渋沢(しぶさわ)のことが大好き。ヤクザである渋沢にその想いを告白した日から二人の関係は変わり始め…。そして数年後、波亜人はホストとなって渋沢と同じ街で働き始めた。
切なくも温かい愛を描いた表題作シリーズ3部作ほか、高校生やサラリーマンの恋模様に加え、お楽しみ♥の描き下ろしも収録した鈴木ツタ作品集!!

「告白から関係が変わり始め・・・」とありますが、本質的には変わらないことがミソだったのではと思います。

  • 帯表。

あなたの居るこの街が僕の楽園。

初めてのキスをした日を覚えていますか?
・・・切なくも温かいホストとヤクザの恋物語

描き下ろし番外編ほか、特典いっぱいの最新コミックス!!※詳しくは裏面をご覧下さい。

  • 帯裏。

コミックス特典!!
①描き下ろし番外編収録
②ケータイ待ち受け画像プレゼント
この帯をめくった部分についてるQRコード、もしくはアドレスを直接入力してプレゼントへアクセスしてください。
※書店・コンビニなど店舗内でのQRコードのご使用はくれぐれもお控えください。
③麗人コミックスフェア開催
指定のコミックス1冊と麗人本誌(1月号もしくは3月号)をご購入いただいたご希望者全員に特製図書カードをプレゼント!
※詳しくは麗人本誌もしくは竹書房HPをご覧下さい。
竹書房HP→http//www.takeshobo.co.jp

BLレビュー。

わーーい、短髪ガタイオッサン受けやー(>∀<)ノ" ・・・表題作他。
わーーい、短髪不良小僧受けやー(^д^)v ・・・『声が届くのなら』。

てか全員素敵イケメンパラダイスやーwww目の保養じゃあ〜♪
なんていうか、どんどん進化してるよね鈴木ツタ漫画!物語性が高いお!
表題作以外の紹介。
『ソテードオニオン』は、二人は親友だったが、受けから紹介されて付き合った女の子を攻めが振って、告白してきた・・・という馴れ初めを時系列交錯させて描いた話。
『声が届くのなら』は、ケンカいっぱいしてる高校生が、ある日自分に憑いた侍の背後霊と接触できるようになって・・・というコメディタッチの話。
『かみさまの目をぬすんで』は、学生時代に男の学友から告白されそれを悪し様に拒否った思い出を引きずる冴えない会社員が、男前で生真面目そうな見知らぬ同僚から告白されたので、とりあえずお互いを知ってみましょうか・・・という話。
なんだかどれもゆったりユルな話でいて、胸が少し熱くなるエピソードが味わい深い、そんな青春(人生)物語でした。展開自体はオーソドックスなんだけど、上等なBLって感じv

第一の印象としては、造形そのものを含めてどのキャラクタも魅力的!ツタさんの描く、目力を感じる表情豊かな彼らのウブな恋物語から目が離せません!

第二に、このコミックスでは、ストレート(のような)男性同士の恋愛こそを美味く描いたって雰囲気がありました。「主にヘテロな経験しかない男性が例外的に男性とする恋愛とは一体・・・」的なドキュメンタリーっぽい印象でした。

第三に、どのキャラクタも結局は情に厚く、信頼が恋愛に直結した方々ばかりなんだなーと思いました。

私からすれば、結局くっ付きそうにもなかった<二人>が愛し合うようになったのは、元から非常に相性が良かったからってだけのように思えたです。んで、その信頼関係を続けるのに「恋人」という関係性が一番合理的だったから付き合いだした、ってだけの話だと思えたです。


・・・で、今回もあとがきが面白かったです。内容を要約すると、
思えば遠くへ来たもんだ・・・
というもの。


ちなみにカバー裏にはまたツタクオリティーな趣向が凝らしてあります。数々の職業が並列された図に、自分が結び付けたい職業と職業に線を引いて組み合わせるんです。
で、あとがきで、ツタさんはそゆ属性組み合わせ萌えを「前から乗ってみたかったアトラクションに乗って冒険する気分(しかしいざ描いてみると違うモノが出来たり・・・)」と表現なさっていて、成る程と思った。
私は属性組み合わせ萌えがない人間なんですが(高校生モノは好物)、ホスト×ヤクザ萌えに目覚めたツタさんは、きっと遠くへ行かれたのだなーと思いました。いってらっしゃい、ツタさん。

以下ネタばれyo!

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